土地の資産運用方法を一覧で紹介
土地の資産運用とは、不動産を利用して資産を増やす方法の1つです。具体的には、土地を活用して賃貸住宅や駐車場などを経営し、その使用収益を得たり、土地そのものを貸して賃料収入を得たりすることをいいます。
資産運用の目的は、リスクを適切に管理しながら、資産の成長を図ることです。土地を資産運用するにあたっても、リスクと成長のバランスが自身と合っている資産運用方法を選択しましょう。土地の運用方法の具体例は、以下の一覧の通りです。
土地の資産運用方法
土地の資産運用方法 |
ポイント |
駐車場経営 |
開設・撤収が容易で初期費用を抑えられる |
マンション経営 |
高収益が期待できるが、ローンや維持費など支出とのバランスに注意 |
アパート経営 |
高収益が期待できるが、築年数が古くなると空室が増えやすく、家賃も下落する傾向がある。収益性を維持する対策は入念に |
コインランドリー経営 |
固定客の獲得が期待できるが、立地条件が売り上げに左右されやすい |
貸地 |
安定した収入が期待できるが、契約期間には要注意 |
今回の記事では、土地の資産運用の種類やメリット、注意点などについて解説します。
土地を利用した資産運用の方法5選
土地を利用した資産運用の例は以下です。
・駐車場経営
・マンション経営
・アパート経営
・コインランドリー経営
・貸地
順番に解説します。
駐車場経営
駐車場経営は、開設にかかる設備が少なく、設置や撤収も容易です。初期費用を抑えながらスピーディーに経営を始められます。専門の駐車場運営会社に運営を任せれば、専門知識に乏しい初心者でも手軽に経営できるでしょう。
三井のリパークでは、管理委託方式、一括借り上げ方式と呼ばれる運営方式を採用しています。一括借り上げ方式の場合、コインパーキング設備の設置や料金の回収、運用、撤収までを三井のリパークが行い、オーナーは賃料の形で収入を得られます。※ 「手間をかけずに安定した資産運用がしたい」といった方におすすめです。
マンション経営
マンション経営のメリットは、インフレに強い点にあります。インフレによって物価が上昇し、お金の価値が目減りしても、不動産の相対的な資産価値は変わりません。また、ほかの土地の資産運用に比べて、収益性が高いこともメリットです。
ただし、マンション経営は初期費用が高額で、土地によって向き不向きがある資産運用方法です。ランニングコストや修繕費用もかかり、入居者が見つからず長期にわたって空室が発生すると、その分、収益に大きく影響が出るでしょう。
アパート経営
アパート経営も初期費用がかかりますが、木造が主流なので、マンション経営に比べれば建築費は安く済むでしょう。借り入れによる賃貸経営には確かにリスクがありますが、土地が大学や企業の近くにあったり、利用客が多い電車の沿線にあったりすると、安定した家賃収入が期待できます。
デメリットは、築年の経過に伴って資産価値が減少する点や、管理費用が高額になっていく点にあります。築年の経過に伴って、家賃を値下げしなければならない恐れがあるのに対して、維持管理にかかるコストは増える傾向があるので注意が必要です。さらには、入居者が家賃を滞納することがあれば、請求の手間がかかるかもしれません。
●アパート経営で注意すべきポイントに関する記事は
こちら
コインランドリー経営
土地の資産運用としてコインランドリー経営を行うメリットは、管理の手間が少なく、比較的狭い土地でも市況に応じた柔軟な運用ができる点です。一方、デメリットは立地条件が収益に大きく左右される恐れがある点と、競合他社との差別化が難しい点です。また、室内や乾燥機器の清掃、洗剤の補充など、小まめな管理が必要になるため、完全な無人経営ができない場合が多々あります。
貸地
貸地による資産運用とは、所有している土地を貸し出すことで収益を得る方法です。安定して賃料収入を得られる点がメリットで、初期費用もほとんどかかりません。一方で、契約内容によっては貸主都合での契約解除が難しいケースもあります。
土地を資産運用するメリット
土地を資産運用するメリットは、主に以下の3点です。
・継続的な収入
・安定した資産価値
・柔軟性
継続的な収入
土地の資産運用のために、前述のような経営を行って成功すれば、固定客を獲得できて安定した賃料収入を得られます。土地は、株式や投資信託などの金融商品に比べて価格変動の影響を受けにくいため、アップダウンの少ない安定した収入が期待できるでしょう。
安定した資産価値
前述の通り、土地そのものは短・中期的な価格変動の影響を受けにくいといえます。土地の供給量は限られており、物理的に劣化することが少ないため、長期間にわたって運用できます。
土地そのものの価値を生かした資産運用の場合、市況に応じて転用できたり、場合によっては売却できたりと、柔軟な可能性が模索できる土地活用方法がおすすめです。
柔軟性
土地の資産運用には幅広い選択肢があります。自身の条件に合った方法を選択するとよいでしょう。
土地を資産運用するデメリット
土地を資産運用する際のデメリットは、主に以下の2つです。
・用途地域による制限がある
・立地条件の把握が必要
用途地域による制限がある
用途地域によって、資産運用の方法が制限される場合があります。用途地域とは、指定の区分によって、その地域で許可される建築物や事業が制限(用途制限)されることです。たとえば、第一種低層住居専用地域では商業施設の建設は原則的に許可されていない、といったことがあります。この用途地域の確認を怠ると、計画していた資産運用方法が実現できない恐れがあります。
用途地域の制限を受けない活用法としては、青空駐車場(屋根がない地上の駐車場)があります。三井のリパークでは、青空駐車場による月極駐車場の経営も可能です。用途地域の制限でお悩みのお客さまは、ぜひお問い合わせください。
立地条件の把握が必要
土地の資産運用をする場合、自身が保有する土地の周辺環境を把握することが大切です。たとえば、コインランドリーが多い地域で自身もコインランドリーを経営する場合は、競合との価格競争に巻き込まれやすいほか、アクセスのしやすさが収益に関係してくるかもしれません。
自身の土地の立地条件を把握し、適切な資産運用方法を選ばないと、期待する収益を獲得できない恐れがあります。
自身の希望と資産状況から、最適な方法を選ぼう
これまで、土地の資産運用の種類やそのメリット・注意点などについて紹介してきました。土地を用いた資産運用では、立地条件のほか、自身の希望と自己資金の状況に合った方法を選択することが重要です。たとえば、土地が活用できる年数が最初から決まっていたり、建物を建てるほどの資金がなく、借り入れにも消極的な場合、マンション・アパート経営は負担が大きいでしょう。
駐車場経営であれば、開設や撤収が容易で、その後の転用も見据えた柔軟な土地活用ができるほか、用途地域の制限を受けにくいため、さまざまな土地での経営が可能です。
三井のリパークでは、一括借り上げ方式による駐車場経営サービスを提供しています。初期費用を抑えながらも、安定的な収益が期待できますので、土地の資産運用をご検討の方は、ぜひお問い合わせください。※
※ 立地等によってはお受けできない場合もございます。また、建物解体、アスファルト舗装、外構、固定資産税などの租税公課や町内会費はオーナーさまのご負担となります。